断酒六十六日目

 食べ物がいらなくなります。

 

 体が死ぬ準備をします。

 

 延命措置はしないという言葉でした。元気な間は言葉として聞いていただけかもしれません。

 

 その日が目の前に来るとこころがぐっと締まって「これが覚悟なのかな」と思います。

 

 食事をしないので体が細くなり体重が軽くなります。

 

 点滴を打つ。

 

 点滴を打たない。

 

 本人に選択肢があるので意思が通じる間は尊重します。

 

 点滴が存在しない時代は死の直前、人は言葉通り「枯れ木」のような状態になります。

 

 『最後は苦しむこともなく死んでいきました』

 

 それが自然に死を迎えるということです。