· 

断酒六十五日目

 かけがいのない人が病気だと「いよいよか」と思う電話がかかってくることがあります。

 

 自分の意思で動ける間はだいじょうぶと思いながら限られた時間をどのように過ごしたいのか聞いたりします。

 

 「こころは静かだ」「お浄土でおやじやおふくろ、兄貴にあえると思っている」「もう病気をしなくてもいい」と言って一緒にお酒を飲むつもりのようです。

 

 断酒日記には阿弥陀さまや浄土真宗の味わいに関してあまり書いてきませんでした。

 

 わたしの苦しみ悲しみ痛み、楽しいことも含めてすべてを阿弥陀如来という仏さまがいっしょになって体験してくださった…いのちの行く末、結果が南無阿弥陀仏だったと聞いて喜んでいます。どうしてもそこに行きつくので不思議です。

 

 かけがいのない人の「いのち」が尽きそうです。

 

 しみじみと手を合わせ病院にも付き添うことにしました。

 

 生きていることが不思議

 

 死んでいくことも不思議

 

 ほとけさまとなることは不可思議

 

 人のいのち尽きゆく 仏のいのちはじまる とても穏やかで優しい気持ちになる