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断酒五十六日目

 何となく会わなくなって疎遠になった友達

 

 少しケンカして「あの時はさ」と何気なく言えなくて会わなくなった人

 

 時間がたつと気楽にごめんと言いづらくなります。すぐのほうがいい。

 

 おかんとまーくんのコントに出てくるような「おかん」

 

 おばちゃんの話し方を真似していたら妻が「おかんとまーくんみたいやな」といいます。その通りです。

 

 心配しているのにうまく言えない。

 

 ただ単に笑顔になってほしいと思っているだけなのにつらい言い方しかできない。

 

 そんなおばちゃん。

 

 わたしは「明日死ぬかもしれない」という思いの中で行動するようにしているので今回は「人生、最後の出会い」とこころの中でつぶやきながら出かけていきました。

 

 帰宅して妻におばちゃんの様子を話しながら再会してよかったと思ったのです。

 

 「あの人とは分かり合えない」という場合もあるかもしれないと思っていましたが少し違いました。

 

 「わたしはあの人を理解する努力やわかってあげようとしただろうか」

 

 分かり合えるまで頑張らずに自分の中で線を引いた人がどれほどたくさんいるだろう。

 

 余命宣告を受けたご門徒さんが「最後の時間。限られた時間」を「再会」に使っていましたが臨終までの時間、目を閉じると「あの人」が思い起こされて仕方がないのが人間なのです。

 

 もう一度、その目であの人の姿を見てその人の声を聞け。

 

 全身からあふれてくる音に耳をすませる。

 

 死んだら再会できんぞ。