断酒五十二日目

 体調がよくなった

 体が重い。だるいなど二日酔いの症状は一切なくなります。お酒を一滴も飲まないので当たり前ですが意識がボヤっとした状態がなくなります。

 酒飲みの悩みは胃腸の調子が悪くなることでしょう。

 

 突然お手洗いに行きたくなるということもなくなり集中力もアップします。良いことばかりというのが私の感想です。

 

 変なことも言わなくなります。常に冷静です。

 

 少し残念に思うことはそれまでいっしょに飲み歩いていた友人・知人・恩人とお酒を共にすることが少なくなるということくらいです。お付き合いをほとんど断ってこなかったので罪悪感に似た感情を抱きます。

 

 いっしょに行けないとはっきり言うので相手の表情から「困惑」「残念」「もう誘わない」という複雑な空気が流れます。半年とか一年間、断酒を続けると対人関係も変化するのかと思ったりします。

 

 ラーメン・餃子もあまり食べなくなりました。

 

 ビールを飲んだ時の爽快感が忘れられないので行きません。

「一生飲んではいけない」と言われているわたしは飲んではいけないので絶対に衝動に負けるわけにはいきません。我慢することが頭では理解できても目の前にエサを与えられて「マテ」をされている犬のようなものなので衝動に負けてしまうことがあるかもしれないと思いました。

 

 一か月くらい我慢すれば「飲みたい」という衝動もなくなるかと想像していましたが数十年にわたる飲酒生活の中でできあがった快楽を求める脳神経はやっかいなもので疲れ切ったときに出てきます。

 

 対人関係のストレスも「疲労度」がアップするたびに「お酒を飲みたい」という衝動に変化します。

 

 たぶん「快楽」を断つことは人間にとってかなり難しいのだろうと思います。意思の強さとかはあまり関係ないようです。

 

 意思の強さで我慢できているのですが「快楽を刺激してくれ」という脳細胞のサインまでは消しなすことができないようです。渇望感というのでしょうか。のどが渇いたから水が飲みたい。水が飲みたくて仕方がないという渇きと同じです。

 

 脳細胞は水かお酒か判断していないはずなので…

 

 塩も同じ。

 

 塩が入っていないみそ汁を想像してみてください。誰でも一口飲んだ後「塩をくれ」と思うはずです。パスタでもラーメンでもカレーでも「塩抜き」だと脳神経が反応します。

 

 もっと「塩をくれ」という感覚と同じなので生活のリズムが崩れたり仕事の量がアップして対人関係と休息時間の不足で「俺に快楽をよこせ」くらいに脳細胞から信号が飛んでくるような気がします。

 

 この先、どこまで断酒すれば「快楽をよこせ」という脳からのサインが飛んでこなくなるのだろうかと思うくらいです。

 

 断酒五十日後の感想は「脳みその神経が覚えた快感は消えない」です。

 

 死ぬか生きるかの選択なので何とかやめていますが「ドーパミン恐ろし」という日々です。