障がい者の権利条約

 第一条の目的に『この条約は、障害のあるすべての人の権利を守り、その人らしさを大切にすることをめざします。「障害があってもなくても同じ大切な人間」と、社会のすべての人がわかるようにすることが、この条約の目的です。生涯のある人が暮らしにくいのは、社会にバリアがあるからです。バリアをなくさなければなりません。(わかりやすい障害者の権利条約より引用)

 

 ご門徒さんが「住職これ読んでみて」と渡してくださったので熱心に読んでます。「障害があってもなくても同じ大切な人間」という言葉は父が常にわたしに言っていた言葉です。それも非常に厳しく「同じ人間」であることを強調していました。

 

 勉強不足だったと反省しました。

 

 本の中に「日本で一番大きな力を持っているのは憲法です。条約はその次に力を持ちます。条約は法律よりも強い力を持っているのです。だから、この条約はとても重要なのです(引用)」と書いてありました。社会の中で扱いが違えば権利を主張することができるようになったのです。

 

 社会の方が間違っているという思いを幼稚園生の頃から感じて、弱い者いじめをする人や差別をする人が大嫌いになってしまったわたしは大人から異端児扱いされることがあったので自分自身で自分を見た時に「僕は変わり者なのだ」と思うこともありました。

 

 全日本手をつなぐ育成会はたたかい続けてくれていたのです。地域を変えよう、国を変えよう…ご門徒さんは縮こまってヒネクレテしまったわたしに「住職、がんばって」と伝えたかったのだろうと受け止めたら胸が熱くなりました。

 

 権利を主張したら「いじめられた」「変な目で見られた」という体験がたくさんあるので縮こまってしまうこともありましたが条約を締結したということは条約を使って権利を主張することができるということなのです。

 

 2014年2月19日に日本において効力が発生したと外務省のHPに書かれてあるので知らなかったことを恥じています。

 

 読み終えたときに、幼稚園の頃「同じ人間だ」と叫んで周囲の大人や学校の先生、友達から変な目で見られたリしていたわたしは「ついに変わり者ではなくなったのだ」と思いました。

 

 また、その本の中に『「障害者の権利条約」は、私たちの「権利」を守ります、という国の約束です。私たちは、生まれた時から権利を持っています。たとえば、勉強したり、遊んだり、働いたりすることは、すべて権利です。むりやり、いやなことをさせられないことも権利です。自分の住みたい場所で、自由に生活をすることも権利です。私たちの権利を、私たちのために守るという国の約束が、障碍者の権利条約です。(引用)』とあります。

 

 権利、権利というとまた「変な奴」と思われそうですが健常者は「いつでも障害者」になります。老いて認知症を発症したりすれば徘徊するようになり誰かが付き添って生活をいっしょにしないといけません。病気や事故で寝たきりになることもあるでしょう。

 

 同じ人間として生きていくことを条約を使って主張することができることはとても大きな前進なのです。日本という国が約束したのですから…